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Passion 思い

「We are one. お茶で安らぎをまわそう。」は、コロナ下において、がんばっている日本中のみなさんをお茶で応援するプロジェクト。毎日の生活のなかに「安らいで、ほっとできる時間」をもっていただくため、最高級の希少価値の高い日本茶のみを厳選し、一煎パック(ティーバッグ)として、各所に寄贈いたします。日本中の茶葉から、茶葉自体の生命感をダイレクトに感じるような、感動のある茶葉を選定。忙しい毎日のなかで、自分を愛し、またがんばろうと思える時間をつくっていただきたい。お茶にかかわるメンバーから、おひとりお一人へ心からのエールを贈ります。

Tea Story 茶葉とつくり手

草原のなかで、深呼吸しているような香気。
静岡・本山玉川産 煎茶「香駿」
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 品種「香駿」は、今までの日本茶とは一線を画す香り高さが印象的。飲んだ瞬間、ふわっと広がる若葉のような清々しい香りが長く広がり、まるで草原へ誘ってくれたかのような体感のあるお茶。今まで飲んだ日本茶と全然違う、とおっしゃる方が多いのが特徴。この香駿を、今回届けてくれたのが、日本茶専門店「錦園石部商店」の石部健太朗さん(左)と、生産者の小杉佳輝さん(右)だ。 静岡県本山地区は、高級日本茶の産地として有名。今や高級茶葉といえば、ブレンドでなく、ワインのように単一品種茶葉を楽しむ「シングルオリジン」が注目を集めるようになってきた。1960年代から品種の交配を行ってきた静岡県茶業試験場と、品種の育成にチャレンジしてきた茶生産者の長年の熱意がその流れの元となった。なかでも、2000年に品種登録された「香駿」の香り高さは、今までの品種とは全く違うものだった。
 日本一の茶師ともいわれた築地勝美さんが2002年に植えた香駿の畑。勝美さん亡き後も、畑と技術、思いを引き継いだ築地美幸さん、小杉佳輝さんによって、「香駿」は現在もつくられている。香駿の畑(写真)は、築地さんの自宅の前。年間を通して、毎朝晩、自然と目に入る。ベストタイミングでの茶作業が最高の香味につながるという。(ちなみに、本件取材時、石部さんと小杉さんは、ふたりでお茶の話が尽きないようで、ずっと笑って語りつくしている姿が印象的でした。お茶を日々、探求する楽しさを肌で実感した取材班でした。)

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(左)小杉佳輝さん (中央)春時期の香駿の畑 (右)小杉さんの園地では香りに特徴のある印雜系や香駿など個性的な品種から種を採った実生茶園(自然交配)も育てられている。2018・2019年に地域の生産者や関係者で種の収穫や種まきを実施。数年後にはこれまでにはない豊かな香味の茶を 楽しめる

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Enjoy tea time

●飲み方
お湯(70℃推奨)・150ml・1分~1分15秒
カップにティーバッグ1包を入れ、約65~70℃(推奨)のお湯を150ml注いで、約1分~1分15秒。ティーバッグは、すぐ取り出して、お飲みください。ティーバッグを浸したままですと、苦みが強くなります。150mlは小さめの紙コップでティーバッグをいれた状態で6割程度の湯量。70℃のお湯は、目安として水30ml+熱湯120mlでできます(カップには水から注ぎ、直接熱湯が茶葉にかからないようにしてください)。熱湯でも淹れられますが、65~70℃のほうが苦みが抑えられ、旨味が強調されます。

●ペアリング
和・洋菓子全般、チョコレートによく合います。甘さしっかりのスイーツを、清涼感のある香りで包み込み、上品な苦みで下支えするため、爽やかで味わい深い食べ心地になります。また、グリーンサラダ、山菜や大葉の天ぷら、ピスタチオなどの青みのある香りと、茶の清々しい香りが同調しよく合います。

香り高く、旨み・甘みが満ちる香味。
静岡・島田産 深蒸し煎茶「つゆひかり」
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 香り高く、旨み・甘みもしっかり、渋みが少ないことで、日本茶ファンのなかでも人気が高い品種「つゆひかり」。今回お届けするのは、この「つゆひかり」を、深蒸し製法によって、渋みをさらに抑え、甘みを強調した仕上げをしたお茶。このお茶は、静岡県大井川流域、島田市切山にたつカネトウ三浦園の十代目、三浦克暢さん一家によって、世界農業遺産にも認定された「静岡の茶草場農法」で丁寧に育てられている。茶草場農法とは、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のことで、これにより、茶の味や香りが良くなり、さらに豊かな生物多様性の保全にもつながるという。静岡県の島田市や掛川市周辺で、以前はよくみられた農法。現在は、数少ないこだわりの茶園によって引き継がれている。また、島田市切山は、霧暁台地とも呼ばれ、優れた茶葉が育つという霧のたつ茶園。この環境と農法、十代目の技量によって、香り・旨み・甘み・渋みのバランスが秀逸なお茶ができあがる。からっとした笑顔が印象的な十代目(写真左)。「おいしいお茶をつくることだけに日々、全力投球している」という姿勢がお茶の香味からもうかがえる。このお茶での受賞歴:日本茶AWARD2016うまいお茶部門・プラチナ賞、第9回国際銘茶品評会・銀賞(2012)、第3回静岡県総合茶園地共進会・農林水産大臣賞(2012)など受賞多数。

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Enjoy tea time

●飲み方
お湯(70℃推奨)・150ml・15回ゆったり揺らす
カップにティーバッグ1包を入れ、約70℃(推奨)のお湯を150ml注いで、ティーバッグを15回ゆったり揺らしてください。試飲していただき、薄い場合は、さらに揺らしてください。ティーバッグは、すぐ取り出して、お飲みください。ティーバッグを浸したままですと、苦みが強くなります。150mlは小さめの紙コップでティーバッグをいれた状態で6割程度の湯量。70℃のお湯は、目安として水30ml+熱湯120mlでできます(カップには水から注ぎ、直接熱湯が茶葉にかからないようにしてください)。熱湯でも淹れられますが、65~75℃のほうが苦みが抑えられ、旨味が強調されます。

●ペアリング
魚介の旨みと、穀物の甘みによく合います。ベストマッチは、お蕎麦。蕎麦の甘み、つゆの旨みを強調する組み合わせ。青魚料理、カツオのたたきなどの旨みを強調します。味噌やおはぎなど穀物の甘みと同調し、まるい味わいにまとめます。どんなスイーツにもよく合います。

匠の煎茶×ハーブで、奥深い癒しの世界を実現。
静岡天竜産 煎茶「つゆひかり」&ハーブ
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 知る人ぞ知る高級茶産地「天竜」。朝夕は霧がたちこめる寒暖差が激しい山間の傾斜地で、水はけが程よく、良質な高級茶が生まれる条件がそろった地域だ。今回お届けするのは、この天竜川上流地域の壮大な自然の中にたつカネタ太田園 太田昌孝さん(左写真)が丹精込めて育てた品種「つゆひかり」の煎茶と世界中から厳選したオーガニックハーブのブレンドティ。太田さんは、国際名茶品評会で世界一(世界名茶大賞)を3度受賞(2012・2014・2018)、黄綬褒章(2015)も受賞している茶の匠だ。長年、トップのクオリティを守り続けてきた秘訣をお聞きしたところ、「田舎だもんで、お茶しかないもんで。」と、まっすぐで、肩の力が抜けたお答え。(取材班は、心温まると同時に、頭が下がる思いがしました)。太田さんの煎茶「つゆひかり」は、爽快で清々しい香り、透明感のある飲みごこち、旨みが長く続くのが特徴。程よい渋みも感じられる。オーガニックハーブをブレンドすると、煎茶の爽快な香りに、ハーブの多層な香りがプラスされ、煎茶の旨みが味をまあるく、渋みがコクを与えてくれるという、奥深い味わいのハーブティに仕上がる。お飲みもの研究家の山上昌弘さん監修、ハーブティ開発のアロマティベイスさんがブレンドを考案。品種「つゆひかり」に、ジャーマンカモミール・ラベンダーなどをブレンドしたお茶と、ミント・レモンバーベナなどをブレンドしたお茶の2種類が完成。試飲したプロジェクトメンバーや飲食店の方々も、味の完成度にびっくり。ぜひ、体験してみてください。

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Enjoy tea time

●飲み方
熱湯・180ml・2分30秒~3分
180mlは、小さめの紙コップ(275ml)にティーバッグをいれた状態で約7割の湯量。ティーバッグはすぐ取り出してお飲みください。

●アレンジ
スパークリングティとしてもおすすめです。カップにティーバッグをいれ、熱湯80mlを注ぎ、2分30秒~3分後、ティーバッグを取り出してください。氷をいれたグラスにいれ、お好みの量の炭酸水を注いでください。少量、シロップをいれても、飲みごたえのあるドリンクになります。

Restaurants 飲食店

本プロジェクトにご賛同いただいた飲食店に、日本茶の一煎パックを無料配布。飲食店より、テイクアウトまたはデリバリーご注文のお客様に、最高級の日本茶一煎パック(ティーバッグ)を1人分につき1袋プレゼントいたします。飲食店とお客様、より多くの方に安らぎの和が広がるよう願いをこめて。随時、寄贈させていただいた飲食店をご紹介します。

Medical Institutions 医療機関

匠が手掛けた感動のお茶を、ぜひ医療従事者の皆様に届けたい。本プロジェクトにご賛同いただいた医療機関へお届けします。随時、寄贈させていただいた医療機関をご紹介します。

Members 企画・運営

We are one.お茶で安らぎをまわそう。コンソーシアム
コロナの影響・不況下において、飲食店や医療従事者などのキーワーカー、一般生活者のみなさんを対象に、香り高いおいしいお茶を届けることで、「日本中に、安らぎを与え、元気づけること」を目的として、2021年1月より活動をスタート。

企画・運営/吉田晴美(Japanity)、亜厂 耕介(akarink)
アドバイザー/山梨宏之(山梨商店)、三浦 克暢(カネトウ三浦園)

協力/ハーブティ監修 山上昌弘(日本食文化会議 運営委員長)、ハーブブレンド アロマティベイス、ロゴイラスト 寺中有希(まんぷく食堂)、撮影 太田恭史 (キービジュアル・ストーリー 01)、撮影協力 里山の茶の間(深山園)
※本活動は、静岡県お茶振興課 ChaOIフォーラムより支援を受け運営しています。

お問い合わせ info@japanity.jp(吉田)